『寂しい生活』

東日本大震災を機に、「個人的脱原発計画」に挑戦している著者、
稲垣えみ子さんの本(東洋経済新報社)。

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50歳で、朝日新聞を退職。
私も同じ年に退職したので、勝手に親近感を抱いている。

今や、電気代月150円。冷暖房、掃除機洗濯機はもちろん、
冷蔵庫まで手放してしまった。

家電を手放して、まさかの家事大好き人間になったという。
家事が「娯楽」になった今、人生楽しいことだらけだとか。

夜、帰宅すれば、すぐに電気をつけるのではなく、
暗闇に目が慣れるのを待つ。

テレビがなければ虫の音に気づき、
冷房がなければ、暑さの中にも涼しさを感じ取れる。

太陽は、究極の「強火の遠火」。
干し野菜があば、出汁なしでも美味しい味噌汁ができる。

服は10着。洗濯の必要性は嗅覚で確認し、手洗いする。

便利なモノに囲まれていた暮らしを、
「チューブにつながれた重病人」と回想する著者。

「会社」という大きなチューブまで外してしまい、
ますます自由で軽やか。絶好調のご様子。

数々の「延命装置」を手放すことで、
自分の中に眠っていた力が目覚めていく感覚を味わえるという。

確かに。結婚して、お湯張り機能のあるお風呂や全自動洗濯機、
タイマー付きのコンロを手にして、便利にはなったけれど、

それらを持たなかった一人暮らしの自分が持っていた能力を
失くしてしまったことに気づく。

昔は友だちの電話番号、全部覚えていたよね。

『花子とアン』の再放送を見ていたら、
「人生は引き算かもしれない」とつぶやいた花子が、

小学校の教師の職を捨て、夢をかなえるため、
東京へと旅立って行った。

がんを治すのにも、引き算が大切かもしれない、と
思うこの頃。

今年もよろしくお願いします

元旦 母と義母を我が家に呼び、おせち(買ったのが7割!)と
   かに鍋でお祝い。

2日 帰省した兄に会うため(お年玉をもらうため?)、
   実家にお茶を飲みに出かけた。

3日 施設のお風呂が休みなので、義母に入浴しに来てもらった。

というわけで、母三昧の三が日は、あっという間に終了。

2日に実家に行くとき、初めて太郎の運転する車に同乗。
後部座席で時々、空ブレーキを踏み、「怖い!」と叫んでしまう。

助手席での教官役は、もちろん夫。
3か月ぶりの運転とあって、太郎も嫌な汗をかいたようだった。

チャイルドシートで眠っていた子どもが、
運転するようになるなんて。19年ってすごい。

来年は成人式。お酒も飲めるようになっているのね。

次郎は大晦日から3日まで、9時過ぎから12時間、塾の特別講座。
どこで油を売っているのか、22時半以降にしか帰宅しないので、

ずっと太郎と3人家族のようだった。
4日に太郎が下宿に戻り、また次郎との3人家族に戻った。

全身生姜罨法を休んだのは元旦だけ。変わらず手当てに取り組んで
いる。けれど、この3連休は、3連続で息抜きをしてしまった。

6日 たあこ先輩と玄米菜食ランチ。

7日 ママさんバレーの仲間とランチとお茶。

8日 小雨の中、青春18きっぷの残り1枚を使い、もりりんさん
   に付き合ってもらって宇治へ。この日も全身生姜罨法お休み。

昨日9日からようやく日常をとり戻している。
また粛々と、手当てに励もうと思う。

昨日から学校も始まった。中3の次郎は始業式のあと、
内申書に関係する最後の実力考査。

なのに、やっぱり前夜になっても、
テスト範囲でもある冬休みの宿題が、半分以上残っていた次郎。

実力考査終了後、いったん帰宅して残りの宿題を仕上げ、
学校に提出しに行ったのが、なんと18時半!

夏休みの宿題の二の舞だなあ、と思いつつ
「当日出しに行けるなんて、成長したよねー」とほめている私。

夏休みの宿題提出は、2日遅れだったもんね。次郎のおかげで私も、
子どもの小さな成長を喜べる親へと成長させてもらっているのかも。

これからも間遠な更新になるかと存じますが、
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

太郎とデート

12月初旬。
家族で一緒に祝えない誕生日を、一人で迎えた太郎。

やっぱりちょっと残念で、「会いに行こうかなー」とラインを入れた。
きっと、「すぐ帰省するからいいよ」と断られるだろうと思ったが、

「映画見に行きませんか?」と思いがけないお誘い。
ちょうど冬季の青春18きっぷが使えるようになった日で、

いそいそと京都まで出かけて行った。何の映画かと思ったら、
KUBO クボ 二本の弦の秘密』。

アメリカで作られた、中世日本が舞台のストップモーションアニメ。
クレイモデルなどを少しずつ動かし、コマ撮りしていくんだそうな。

大学の英語の先生が大絶賛していたので興味を持ち、
近々見に行こうと思っていた、という。

登場人物がちょっと不気味だったが、見ているうちに慣れてきた。
波や折り紙、人の動きも、すごくリアル。

太郎は、ストーリーはノーチェックだったよう。
病気の母を息子が看病するシーンなどには、ちょっと慌てたかも。

自分を守って亡くなった母と、戦いで命を落としていた父と、
自分の力とを合わせて、権力と闘うKUBO。

亡くなっても、周りの人の心には「思い出」が残るという
メッセージも、私たち母子の胸には特別に響いて、

「いやー、あんな、家族愛がテーマとは思わんかった」と、
見終わった後、太郎は言い訳するように頭を書いていた。

玄米菜食にも付き合ってくれたので、映画の感想を言い合い、
大学のレポートの話などしながらいランチ。何だかデートみたい。

そのあと、太郎の冬の服を選び、本屋を冷やかした。
弥勒菩薩を一緒に見たかったけど、時間がなくてパス。

私の病気がわかって、早々に思春期を終えたように見える太郎。
ラインも既読スルーはせず、半日後にでも必ず返事をくれる。

夏休みに帰省した時も、夜のウォーキングに付き合ってくれたよね、
と思い出して、帰省した昨日、また誘ってみたら、

ベッドにもぐりこんででスマホを触っていた太郎。
「さすがに寒いわ」と固まっていた。

代わりに次郎が付き合ってくれた。次郎は長距離ランナー。
お気に入りのランニングウォッチのおかげで、

夜のお散歩コースは1.4kmであることがわかった。
心優しい息子たちに囲まれて、しあわせな年の瀬です。